読書メモ : 女もどう生きるか

女の子はどう生きるか 教えて、上野先生
上野千鶴子 岩波ジュニア新書

2019年度 東京大学学部入学式の祝辞がニュースになった上野先生。上野先生はフェミニストと言われるのが嫌だと聞いたことがあったけど、そんなことはなく、上野先生のフェミニズムに対する持論も書かれていて納得。
現在の日本社会が抱えている女性の生きづらさの問題を指摘しつつも解決方法を明記しない先生の文章にモヤモヤしていたけど、この社会を変えるのは私たち一人ひとりの意識であり、変えようとする潮流を止めない、強くしていく動きを、まさに私たちが興していくんだと納得した。10代の女の子向けに書かれているのに、40代のワタクシも勉強させていただきました。オンナとしてどう考えるのか、この社会を。

学生時代は男女の差を感じなかったよな… と私も思っていたけど、校長先生はいつも男性だし、働いている母親も少なく、共働きだった我が家で私は結構寂しい思いをしてきた。
社会に出て急に男女差に直面したわけではなく、学生時代に深く考えていなかっただけか… と深く反省。

我が家の息子たちにも読ませたい一冊ながら、興味ない、と一蹴されるんだろうな。男性の意識も変えていくことも大切で、どのような意識を持つかは親の責任。自分の責任をしっかり果たそう、と思ったのでした。