読書メモ : アンコンシャス・バイアスの危険性

「男女格差後進国」の衝撃
無意識のジェンダーバイアスを克服する
治部れんげ  小学館新書

ジェンダーギャップ指数 153カ国中121位。この数字が公表されると、結構日本国内でも話題に上がった。数年前ならそんなに騒がれていなかったのではないでしょうか。

20年前に初めて就職した会社で、営業職の女性は私だけだった。産休育休を取得したのも初。成果を出すことに一生懸命だったけど、女性だから‥‥と思われたくなくて肩肘張っていた。その後、女性営業職が続々入社してきて、社内の雰囲気は変わっていったけど、自分の経験を押し付けようとする自分に気が付き、はっとした。それこそ無意識のバイアスだわ。私は子供寝かしつけた後に夜中でも仕事したんだから、あなたもやってよ! なんて考えたり。

男性でも女性でも多様な価値観があり、それを尊重することで誰もが過ごしやすい社会になる。働くこと、育児、余暇。何が大切なのかは個人によって違う。女性であるが故の苦労した経験があるからこそ、個を認められる視点を持てるはず。そう考えさせられた。

女性ならではの価値観は大切だと思う。やっぱり女性の視点と男性の視点は違うから。ただ、それをあるべき論にしてしまわないことが大切。私にできることは微力だけど、子供にはバイアスのない考え方を持って欲しい。
保育園の送り迎え(特にお迎え)を父親がしているのを見ると嬉しくなってしまう。でも本当はそうじゃない。それが当たり前の社会が必要なはず。我が子が子供を持つ頃には実現していて欲しい。